【初心者向け】英文法を定着させる効果的な反復勉強法

語順や前置詞の違い1つで意味が大きく変わってしまう英語を正しく理解するためにも、また正しく表現するためにも英文法は最初におさえておくべき基礎です。

どんな英文も英文法知識と単語力さえあれば絶対に理解できます。

基礎はそこそこできているという方は、文法事項をより広くより深く学ぶステップに進んでいただければと思います。これについては下記記事を参考にしてください。

目次

そもそも英文法を定着させるとは??

普段日本語を喋るとき文法のこと考えてますか?新しく覚えた言葉の語尾変化とかちゃんと説明できるわけじゃないのに無意識に使えてますよね。

では会社で上司に報告するとき、メールを送るときのことを考えてみてください。学校でのプレゼン、バイト先での言葉遣いとかでも構いません。

初めてだとスラスラ言葉が出てこなかったり、メール作成に1時間くらいかかったりしていませんでしたか?初めてのことや使用頻度の少ないパターンでは、日本語でも意識しないとサッと対応できません。ですが回数をこなして慣れしてしまうとどうってことありません。最初は一言一句丸覚えして準備していたプレゼンも内容さえ理解していればその都度適切な言葉が口から出てくるようになります。

英文法もこれと一緒です。文法用語や構文の意味を学び(頭で覚える必要はない)、あとはパターンや使い回しを例文で大量に経験(インプット)して感覚的に覚えるだけです。

そうするとその文法が持つ意味が頭の中で整理されるようになり、必要な時に適切な使い方が瞬時に引き出せるようになります。

暗記することを意識せずに結果的に覚えている状態というイメージです。これ以上うまく説明できませんが、その状態を自分で経験するとその意味がわかると思います。

英文法を定着させる効果的な勉強方法

人間は何かを1回見聞きしただけでは全部覚えられませんが、何度も繰返し出会ううち徐々に頭に定着し最終的に忘れなくなります。

つまり、繰返し回数が増えれば増えるほど覚えたことを忘れにくくなるということです。

英文法習得のポイント
  1. 基本的な文法事項をカバーした文法テキスト1冊を短期間でループする。
  2. 文法事項を含む英文を目で見て、耳で聞いて、口に出す。(自分の声を耳で聞く。)

この方法を実践するテキストとしておすすめなのが『キク英文法』です。分厚い総合文法書にあるような詳細な説明部分を省いて、文法の幹となる最小限必要なものだけが収録されています。

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もちろん『キク英文法』に限らず、例文と音声付きの文法テキストでしたら自分で使いたいものを選んでもらっても構いません。

*なお総合英文法書として定番のForestロイヤル英文法などは初学者には情報量が多すぎるゆえにここではオススメしませんが、文法書としての完成度は非常に高いので、辞書代わりに手元に置いておくといいです。

以下、どのように記憶が定着していくかを参考にしてみてください。

文法知識を4段階でインプットする

まず例文・音声付きテキストの各セクションを以下の手順で進めてみてください。

  1. まずは例文と解説を読んで理解
  2. 例文をCDで聞く
  3. CDの後について1文ずつ音読
  4. CDを聞かずに音読(スラスラ読めるまで)

覚えたいこと例文1つにつき、目で見て、耳で聞いて、口に出す、さらに自分の声を耳から聞くという4段階のインプットで頭の中に記憶を作ってあげます。

読むだけの場合よりインプット回数が4倍になっているので、その場での記憶が単純に4倍強化されます。さらに音読を何度も繰返すと記憶定着に有効です。

1周目は英文法の全体像をつかもうとしながら進めてみてください。文法事項の解説内容も単語も無理して覚えなくて大丈夫です。というか覚えてもすぐ忘れるので、覚えようと意識しなくていいです。ただし解説を読んで納得できるようにはしておくこと。

2周目はこれを半分の日数で、3周目はさらに速く仕上げる感じです。じっくり読む部分が徐々に減ってきて1日でこなす量が増えるので結果的に速く終わるはずです。

効果的なタイミングで復習する(復習スケジュール例)

人間新しいことを覚えても1時間後には半分近く忘れ、次の日には6割忘れ、1ヶ月後には8割忘れてるみたいです。しかし要所のタイミングで復習を取り入れると記憶が回復し、忘れずにいられることができます。

タイミングは2時間後、翌日、1週間後、1ヶ月後。1日にどれくらい時間が取れるかわからないので無理に2時間後でなくてもその日のうちでいいです。また1日に2回できるくらいの分量にすればいいかと。

復習のタイミング
  1. 次の日に前日勉強したところを復習。
  2. 7日目に1週間分を通しで復習。
  3. 28日目に4週間分を通しで復習。←1周目が終わっていれば必要なし。

この通しの復習には時間をかけ過ぎないないこと。音声を聞いて音読し、あとは要所要所をパッ、パッ、パっと見ていく感じです。解説はつまづくところがあれば読む程度でOK。

スケジュール例(キク英文法の場合)
  • 1日目:最初(DayX)〜Day4を勉強
  • 2日目:Day5〜7を勉強、最初〜Day4を復習
  • 3日目:Day8を勉強、Day5〜7を復習
  • 4日目:Day9〜11を勉強、Day8を復習
  • 5日目:勉強なし、Day9〜11を復習
  • 6日目:Day12〜13を勉強
  • 7日目:Day14を勉強、Day12〜13を復習、最初からDay13までを総復習

1日当たりの進み具合は人によって英語学習に充てられる時間とスタート時のレベルが違うので、進められる分だけ進めてください。多ければ多いほど周回時間が短くなるので記憶が定着しやすいはずです。ただし、計画を詰めすぎると達成できなかったときにヘコむのであまり計画は細かく立てないように。

まとめ|反復と定着は英文法以外にも応用できます

英文法の土台作りはこれでOK。この繰り返し学習は単語のビルドアップやスピーキング練習など、英語学習のあらゆる場面で役に立ちます。ここから更に英文法を広く深く学んでいくもよし、TOEICや英会話学習に進むのもよしです。

文法学習についてはこちらの記事もご参照ください。

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