絵本&児童書が優れた英語教材である理由【勉強方法とオススメ書籍も紹介】

英語の絵本、読んだことありますか?英語教材としても純粋な読み物としてもオススメですよ。

本記事の内容

  • 絵本&児童書が優れた英語教材である3つの理由
  • 英語教材になる絵本&児童書の選び方【オススメ作品も紹介】
  • オーディオ付き絵本&児童書が無料で読めるサイトの紹介

「大人なのに今さら子供向けの絵本!!? 」「上級者でも児童書が英語教材になる?」「ある程度歯ごたえのある内容がいいなぁ」

本記事では上記のギモンが解消できるように説明します。児童書だからと言って侮るなかれ。

絵本&児童書が優れた英語教材である3つの理由

  • 辞書を使わず英語のまますぐに理解できる
  • 英語圏の日常に寄り添った自然な表現を学べる
  • 誰でも多読学習の土台を作ることができる

上記3点です。1つずつ見ていきましょう。

辞書を使わず英語のまますぐに理解できる

なんとなく想像できるかと思いますが、英文がシンプルで、語数が少なくて、絵が多いから。

辞書を引かないと正確な訳がわからないまま進んでしまうのではないかと不安になるかもしれませんが、多読支援の第一人者である酒井先生は「単語の理解」について以下のように述べています。

ごく基本的な語である’get’も訳語が頭に浮かぶうちは「本当に理解している」とは言えません。「うまく言えないけど、’get’ってこういう感じなんだよね」と、例えばジェスチャーで’get’を表現できた時に初めて「単語や表現を知っている」と言えるのです。

酒井邦秀『English Journal 2016年12月号』

中学高校で習ってない単語もいっぱい出てくるかと思いますが、絵があるのでヒントになるし、仮に1回でわからなくてもいろんな場面で何度も出てくるから自然にわかるようになります。

誤解したままでも、たくさん読み、聞いていくうちに、少しずつ誤解が修正されて、いずれ「あ、そうか!」という瞬間が訪れます。その単語や表現の「本当の姿」が納得できたら、それを忘れることはありません。

酒井邦秀『English Journal 2016年12月号』

上記には概ね賛同です。限られた準備期間で範囲指定のある「試験勉強」には向いていませんが、長い目で見て「英語とお付き合いしていく」「英語の自分のモノにする」というのであれば理想のボキャビル法だと思います。

とは言え、児童書の段階ではそこまで難しいことは考えなくてもOK。ヒャホー!!辞書なしでどんどん読める!!くらいの感覚で楽しむことの方が大事です。

英語圏の日常に寄り添った自然な表現を学べる

マジメに読んでると「単語の意味からしても、文法的にも説明がつかない!!」みたいな表現がいっぱい出てくるのですが、英語圏の人たちからすると大人でも子供でも日常的に使う当たり前の表現だったりします。

絵本や児童書は比喩表現が少なく、情景よりも行動や言動を直接的に描くことが多いので、英会話で使える自然な日常表現の宝庫です。こういうのって逆に児童向けの本以外ではなかなか学べる機会がないんじゃないかと。。。上級者の方も一度今までのお勉強知識を捨てて是非絵本を手にとってみて欲しいです。

ついでに英語圏の生活文化も学べます

絵本や児童書を読んでいると、その物語が生まれた国の生活文化やその時代の慣習・思想が見えてきます。別にそういうのを意識して読む必要はないんですが、多かれ少なかれ日本とは違う「っぽい」雰囲気を感じるはずです。

お誕生日会の準備、悪いことをした時に受ける罰、定番のジョーク、食卓に並ぶもの、小学生同士がよくする遊び、、、日本との違いがあらゆる行動やイベントに現れます。

それが自分たちの常識とかけ離れていると素直に理解できないんですよね。文章だけだとその違いをすぐに見出せずに「意味はわかるけど意味以外わからん…なぜ?」みたいなことが起こりがちです。それを挿絵が助けてくれるという感じ。

文化や思想をわざわざ勉強する必要はないですが、言語と関わりがあるということを知っておくと、堅苦しい理屈から離れて素直に言語を学ぶことができます。

そういえば海外生活を始めたばかりの頃、現地の笑い(ユーモア)が理解できず、一人だけ「いや今の笑うとこ?」みたいな場面に結構苦しめられたんですが、自分があっちの人や生活に馴染んでくると会話にも違和感なく溶け込めるようになりました。国民性とか文化思想を認識し始めると、その単語の核にある意味とかその表現を使う絶妙なタイミングとかが身についてくるんでしょうね。余談ですが。

誰でも多読学習の土台を作ることができる

読書を英語教材にしようと考えている方は「多読学習」にも興味があるかと思うのですが、多読学習で効果を得るには読み方のルールが色々とありまして、それを全部守るのは結構大変なんです。

一般的な多読のルール

  • 辞書を使わない、わからないところは飛ばす
  • 進まなくなったらその本は投げ出す
  • 普通の読書のように速く読む
  • 文章の返り読みをしない
  • 読み終わったページに戻るのは禁止
  • ざっと筋が追える程度の理解度で良しとする

そんなに難しそうじゃない、、、というかむしろラクして読めそうじゃん。と一見そう思えるのですが、上記のルール、今まで英語を勉強してきた人ほど抵抗があるんじゃないでしょうか。

文脈でなんとなく内容がわかっても見たことない単語はやっぱり気になるし、どうもパシッと理解できないまま次に進むのが気持ち悪いんですよね。。。私もそれが原因でなかなか多読学習が進みませんでした。

「読書」が「解読」になった時点で失敗です。多読はインプット量を飛躍的に伸ばすことを1つの目的としているのですが、解読し始めると時間がかかってしまうので結局多読にならないんですね。

しかし絵本&児童書ならさっきのルールをスパッと守れちゃうという。これは英文がシンプルで速く読んでも十分内容を理解できるというのもありますし、最悪投げ出したとしても「まぁ児童書だし」という罪悪感の無さもあります笑。

英語教材になる絵本&児童書の選び方【オススメ作品も紹介】

自分が読みたいもの、面白そうなものであれば特に注意して選ぶ必要はないのですが、個人的には朗読音声付きで入手できるものをオススメします。

朗読音声から得られるメリットは以下。

  • 物語をより楽しむことができる
  • シャドーイング練習ができる
  • 解読・返り読みの強制防止ができる

実は私がオーディオブックを活用し始めたきっかけは朗読の魅力にハマったからでして、皆さんにも是非プロの朗読を純粋に楽しんでもらいたいです(^ ^) 臨場感があって黙読するよりも想像力を働かされますし、強弱やテンポの波も明らかに他のリスニング教材とは違ったものを感じます。

英語学習面では、正しい英語の音やリズムを学べるということ、児童書の英語レベルや表現の実用性からシャドーイング素材に適していることなどが挙げられます。ただノンストレスで楽しむことが前提なのでこの辺はあまり気合を入れて取り組む必要はないかと。

「読書」という目的においては、解読・返り読みの防止は大きなメリットですね。児童書でも英文や語数がレベルアップしていくと、ついつい解読しようとしてしまうのですが、朗読スピードに合わせて先へ先へ進めることで必然的に解読読みを避けることができるというわけです。

とは言っても、児童書の朗読スピードはゆったりしてるので、集中してないとついていけないなんてことはありません。むしろ意味のカタマリごとに切ってくれるし物語の大筋を理解しやすい気がします。

大人でもハマる個人的にオススメしたい絵本&児童書

今回は【超入門】【入門】【初級】向けにそれぞれ大人が読んでも面白いオススメシリーズを用意しました。

【超入門】Jon Klassenの帽子シリーズ

朗読音声付きを勧めておきながら、いきなりオーディオブック無しなんですが紹介させてください。

なぜか訳が関西弁になっているJon Klassenの受賞作品。かわいいイラストとシュールな展開で大人でも楽しめるシリーズです。というか日本人の感覚からすると大人向けな気がするんですが、、、こういうところで英語圏文化の違いを探ってみたくなります。

【入門】Froag & Toad シリーズ

「がまくんとかえるくん」でお馴染みの名作。子供の時に読んだことがある方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。教科書に載ってませんでしたっけ??コンビものというか、バディものというか、ふたりは仲良し系って何回読んでも心温まりますね。

こちらは朗読CDもあります!!著者であるArnold Lobel氏本人の落ち着いた朗読もいいですし、効果音やBGMも入って、より情景にひたりやすくなってます。

【初級】Marvin Redpostシリーズ

著者のLouis Sacharと言えばベストセラー『Hole(邦題:穴)』で有名ですが、こちらは全8巻の短編シリーズです。本シリーズを先にオススメしたいのは、短編だと読みやすいのと、だんだん文調(著者のクセ的なもの)に慣れてきてページがどんどん進む感じを味わってほしいから。

小学生って大人が思ってるほど子供じゃないですよね。そういえば自分たちも子供の頃こんなことあったなぁ、、、みたいなエピソードが盛りだくさんです。非日常的な展開は一切ないので、覚えて損する単語や表現はありません。

この辺から挿絵は息抜き程度にしか出てこなくなりますが、まだまだ中学レベルの英語で十分読めます。私はKindle版で8巻とも一気に読みました。

オーディオ付き絵本&児童書が無料で読める【Oxford Owl】

最後に150冊以上の絵本がブラウザ上で読めるサイト【Oxford Owl】の紹介です。アカウント登録さえすれば誰でも無料で利用できます。アカウント登録の手順はこちらからどうぞ。

児童書とひとくちに言っても、レベルは3歳児対象の読み聞かせの絵本から小学校高学年向けの『シャーロックホームズ』まで、ジャンルもファンタジー系、ノンフィクション、海洋図鑑のようなものまで様々です。

PC必須にはなりますが…オーディオ含めて使い放題はアツい!!

というわけで今回はこんな感じで。
電子書籍と比べると割高なんですが、紙の絵本ってなんか持ってるだけでホッコリしますね(=´∀`)

CHECK【英語教材の完成形】スタディサプリEnglish日常英会話コースの内容・効果