【最初に結論】今までTOEICを勉強していて「つまらん、飽きてきた、おもんなさすぎ」「しばらくTOEIC以外の教材で勉強しよ」と思ったことはありましたが、「TOEICが意味ない」と思ったことは一度もないです。
これからTOEICの勉強をしようと思っていた方、「TOEICを勉強しても意味ない」ことはありません。当記事を読むのは時間の無駄です。どうぞ安心して勉強し始めてください。
本記事の内容
- TOEICが意味ないと言われる理由に1つずつ反論してみる
- 私が思う「TOEICは意味ない」のパターンは1つだけ
- 結局TOEICは勉強したほうがいいの?→お好きなように
私としては、TOEICは1つの教材であり勉強手段であると考えています。IELTSやTOEFL、英検など他の試験を教材にしてもいいし、英会話スクールに通うなり、通信講座や書籍で勉強するなり、何でもやってみればいいと思います。
本音は「TOEIC意味ない」とか勉強したくない、ほんの少しの努力もできない人の言い訳ハイ乙٩( ᐛ )وと思ってます。
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TOEICが意味ないと言われる理由に対して反論してみる
TOEICで高得点を取っても喋れないから
一番よく言われるのがコレですね。
TOEICで高得点を取っただけでは確かに喋れるようにはなってません。でもTOEICを受験してる人たちはわかってるかと思いますが、TOEICはそもそもスピーキング能力を測る試験ではありません。
ただTOEICは英語を話すために必要最低限の文法事項、読解力、聞き取り力を測るテストです。この基礎ができてないのに喋れるというのは、元々のその「喋れる」という基準が低すぎる気がします。
あと私はTOEIC900点以上あって全く喋れないという人を見たことがありません。今まで喋る機会がなかったという人はいましたが。
ちょこっと経験談
900点以上の方でも過去に英語を話したことがないという人もいましたし、数週間〜数ヶ月ホームステイ経験のある400〜500点台の人も少なからずいました。
最初の数日間こそ過去の経験の差が見られますが、2週間もすると前者は後者の会話レベルを追い越します。単語力と文法の基礎ができている前者は今まで口から英語を発する訓練をしていなかっただけです。
最終日のプレゼンを見れば、単語と表現の豊かさ、それに伴うテーマの選定幅、オーディエンスとの相互的なやりとり等、その差がハッキリと出ます。
とまぁ一例ですが、900点を超えるような人は英語力を上げたいと常日頃思っている人たちなので、数週間の研修にしてもかなりマジメに取り組みます。プレゼンの練習量も多いはずです。デキる人ほど手を抜かない。そんなもんです。
とは言え、やはりTOEICを勉強すれば「喋れる」ようになるというレベルの話ではありません。喋りたいなら、喋るための勉強と練習をすればいいんです。
多少は度胸も必要ですが、ショボイ英語を平気で喋り続ける度胸は要りません・・・(下記記事参照)
英会話の上達に文法は必要ですか?にちゃんとお答えします。
TOEICの点は良くないけど俺は海外でバリバリやってた
いや・・・
うさんくさすぎ・・・
前述した通りですが、単語力、文法知識、読解力、聞き取り力なしで発信力だけ優れてることはあり得ないです。どんな仕事?
上司だったら嫌だ。
TOEICは範囲が狭いから本当の英語力を測れない
確かに狭いです。トピックは似たようなのばっかりでつまらないし飽きてきます。ただ範囲が狭いと勉強する意味がないのかと言うと、むしろ狭いところから勉強した方が確実に定着しやすい。
多くの人は自分が満足できるところ(800台か900台)でTOEICの勉強をやめます。TOEICのスコアを上げるだけよりも、新たな教材や方法にシフトした方が伸びしろが大きいからです。範囲が広まるというより、次の範囲に移動するという感じ。
確かにTOEICは英語力の測定範囲に上限がありますが、その上限値に達するまでは私はTOEICスコアは英語力そのものを表していると思っています。(スコアで個々を競争させるかどうかは別問題として)
本当の英語力とは・・・?
TOEICは傾向や出題パターンがあるからテクニックで解ける
範囲や傾向が決まってないと受験ごとに毎回スコアがバラバラで妥当性もそのスコアに対する信頼性もなくなってしまいます。それだとTOEICは試験として意味ないですね。
というか、これはTOEICに限らず試験なんて全部そういうもんな気が。。。大学別に赤本があるし、ロースクールがあるし、専門予備校があるのになぜTOEICだけピックアップして批判・・?
「TOEICは意味ない」のパターンは1つだけ
私が思いつく限りでは以下。
就活(転職・昇格)目的でスコアを上げるだけの勉強をして、継続できず中途半端なところでやめてしまった。
例えば350→600点くらいまで頑張ったとしましょう。TOEIC600点は自分のスキルとしても、他社との差別化の面でも履歴書に書くには不十分です。
就活のためだけとは言え鉛筆を転がして取れるスコアではないので、上がったスコアの分だけ英語力は伸ばせています。でも目的はあくまで就活のネタづくりであって英語力の底上げではないので、本人にとっては意味のないことでしょう。
結局TOEICは勉強したほうがいいの?〜お好きにどうぞ〜
やりたくなければやらなければいいし、TOEIC以外の教材や手段を使って勉強してもいいです。
ただ現状のところ日本社会では評価基準の1つになってますので、個人的にはさっさと800点くらい取っておくのが無難かと思います。ちゃんと勉強したらすぐ取れますヨ。
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「そんな基準はおかしい!!」と言っても結果として何も変わりませんし、それ以外にアピールできるスキルがあればその人はTOEICなんて必要ないです。
TOEICを勉強する必要性は人それぞれだとして、TOEICを勉強する意味は「英語力の底上げ」という視点では十分に有ります。というのが私個人の結論です ٩( ‘ω’ )و
個人的な見解ですが、長年の業務や面接などを通じて得た経験から、TOEICが無意味と言われる理由はやはり
「TOEICで高得点を取っても喋れない・書けない・聞けない・読めない人がいるから」
に尽きるんじゃないかと思います。というのも、おっしゃる通り
>TOEICは英語を話すために「必要最低限」の文法事項、読解力、聞き取り力を測るテスト
でしかないからです。
以前の職場の同僚で、TOEIC最高980点のA君と985点のB君がいました。いずれも30代後半。
A君は独学でTOEICの勉強をしただけで海外経験などは非常に乏しく、英文を書くにも辞書を引きながらでしたし、書く文章も(400点台の人間などよりは余程ちゃんとした文章を書きますが)不自然な英語が目立っていました。
英語での面談となると発言は非常にたどたどしく、意味の通じない表現も多く、とてもじゃありませんがネイティブのクライアントとの議論などは出来ません。
議事録を書かせてもネイティブの素の喋りだと聞き取れていない部分が多く、書く内容もやはりそれを反映したものでした。
一人で海外出張に「行くこと」は出来ても、そこで一人で仕事は出来ないというレベルです。
一方のB君は非常に流暢です。米国大学院を卒業しており、英語の学習に費やした時間や、「言語」として使った経験はA君の比ではありません。
もちろん読み書き聞き話すことに不自由はなく、レポートも流暢な英語で非常に的確に纏められていました。
(注 英語力の比較だけであって、A君も非常に優秀でした)
ご存知の通り、いくらTOEIC900点台後半だろうが、テスト勉強しか経験のない人間が数週間やそこら喋ったり書いたりの練習をしたところで実用レベルには到底なり得ません。
こと「英語力」だけで言えば、2人の間には、恐らく数万時間に及ぶ経験差があったものと思われます。
…しかし、これをTOEICを基準にしてしまうと、どちらも似たような点数の高得点ホルダーという括りにしかならないんです。
これが「TOEICなんて無意味」と言われる理由だと思います。
それはすなわち、(他ならぬA君自身がよくそれを言っていましたが)TOEICで高得点を取っても実用性がないと無意味なことや、高得点を取るまでよりも取ってからの方が遥かに先が長い(そしてそのため、同じ高得点でも実力に雲泥の差が出る)ということです。
ですので、個人的に「TOEICの勉強をすることが無意味か」と聞かれたら「勉強することに無意味な事などない」と答えますが、「TOEICで高得点を取ることに(趣味以上の)意味があるか」と聞かれたら、「経験よりポテンシャルが重視される新卒、第2新卒までなら、英語の実力を抜きにしても大いに意味がある。ただし、社会人、特にベテラン域(40代〜)の中途採用や異動などになると、ガチで英語が必要な職場では満点だろうがなんだろうが仕事で要求される水準を満たしていなければ無意味」と答えます。
リトルさん
コメントありがとうございます。おっしゃるとおりだと思います。
TOEICのスコアで評価されるべき指標は、最低限の文法とボキャブラリー(TOEIC頻出語に限る)、あとスコアそのもの、であって、ビジネスでどんなこと使うかということは別問題で、そもそも「Toeic意味あるの?」が議論に上がる時点でダメなんですよね。
記事内容からは少し外れますが、組織内で評価する側の方々が、英語力に関して上記のようなことを理解していない現状が本質的な問題だと思っています。
自身の含めて900以上達成している方って、TOEIC以外の勉強もやってて、英語力を上げたいという意思のある方なので、Aさん自身もこれから何をすべきかは理解しているはず。
にも関わらず、Aさん、Bさんような例の結果だけをピックアップして、解決策などを講じず、自分のを棚に上げて大声を上げてるパターンが多く見受けられます。(私の前職はメーカー系で技術者の立場がかなり強かったので、英語に関してはリトルさんの職場と比べて、かなりレベルが低かったんだと思います。お恥ずかしい。。。)
リトルさんご自身や、Aさん・Bさんのような英語を勉強してきた方が評価する側に変われば、「TOEIC意味あるの?問題」もなくなりそうですね(^o^)
貴重なご意見ありがとうございました。
色々調べていて、この記事にたどり着きました。
人間自分と同じ意見にたどり着きたくて、色々調べることありますよね。
私は学生時代オーストラリアに5年いました。ある程度の会話はできますし、今は仕事でも使っています。
それでも、TOEICをまた受けようと思ってます。それは、英語力向上のためであって、スコアのためではありません。(スコア高いと報奨金はでますが。笑)
要は、何のためにやるかだと思ってます。
点数を上げるためだけにやっているのだと、なかなか語学力は伸びませんよね。
ただ、やることには意味があって、TOEICの教材をみているととても勉強になります。
色々なシーンで英語に触れる中で、まだまだ足りないと思うので、また向上したいと思っています。
実際、5年留学していた私より、学生時代に沢山勉強してきた日本人のほうが語彙力があって、表現が豊かです。
ので、TOEICは大いに意味があります。
が、TOEICだけできてもダメだと思います。なんか日本人ってテストの点数を上げるの方法が単純な能力向上じゃないことがありますよね。
語学に限らず、直前に一生懸命丸暗記して、すぐ忘れてしまうようなものは能力では無いと思います。
私は帰国した時、自分の実力試すために、一切TOEICがどうゆう試験なのか知らずに、対策もせず、構成も知らず受けてみました。825点でした。
良くも悪くも、これこそが自分の実力だと思います。
せっかくやるのだから、みんなちゃんと自分の能力としての語学を身につけて欲しいものです。