TOEIC930取得!公式問題集だけでもスコアは伸ばせます【やり込み方法】

本記事では、私自身がTOEICスコアを850点から930点にアップさせた時に実施した公式問題集の活用法(解き方や復習方法)をご紹介します。公式問題集を解いたことがない方、また効果的な使い方がわからない方、スコアが停滞している方は是非参考にしてみてください。

本記事で紹介する勉強法は確実な効果を期待できる反面、そのトレーニング負荷や反復量は結構ストイックなものとなってます。そのため効果を実感する前に挫折してしまう可能性が高いです。

リクルートから同様のノウハウを詰め込んだアプリ『スタディサプリTOEIC』がリリースされていますので、本記事のやり込み法がキツいと感じる方はそちらをご検討されてもいいかもしれません。

アプリを使うか独学で済ますかの違いでスコアアップのノウハウはほぼ同じと見ています。

目次

TOEIC 公式問題集の解き方

まずは最新の公式問題集を入手。高いですが一番信頼できる模試です。最小限の出費で済むようにまずは1冊しっかりやり込みましょう。模試1回分の解き方(初回)は以下の通りです。

STEP
本番と同じ制限時間で解く

答え合わせはまだしないでください。

STEP
時間無制限でわかるまで解く

辞書や文法書を使用してもOKです。

STEP
答え合わせして解説を読む

この時点で全ての問題において「解説を読めば納得できる」という状態にしておいてください。(*解説の内容を覚える必要はありません。)

上記の手順で不正解の設問がなぜ解けなかったかを把握できます。(時間がなかったから、単語がわからなかったから、文法知識がないからなど。)文法や単語の疑問は必ずここの過程で全て解消しておいてください。

全てやると6〜8時間かかると思いますので、最初に通しで解く時以外は小分けに進めてもらっても構いません。

公式問題集のやり込み〜リスニング編〜

基本的にはリスニングは全パート「耳で聞く」と「声に出す」を繰返すのみです。意味を知らない単語や自分が発音できない音は何度聞いても聞き取ることはできません。英語の音、リズム、強弱を体に染み込ませるために「声に出す」ことは重要。

リスニング5つの練習法
  • リピーティング:まとまりごとに音声を止めて、声に出して繰り返す
  • オーバーラップ:聞こえてくる音声にぴったり被せてスクリプトを読む
  • 音読:音声を聞かずにスクリプトを読む
  • ディクテーション:音声を聞いて一字一句書き取る
  • シャドーイング:スクリプトを見ずに音声に1,2語遅れて聞こえた通りマネる

初級者はリピーティング→オーバーラップ→音読、中級者はディクテーション→シャドーイング→音読を最低10回ずつやります。

リピーティング

意味のまとまりごとに音声を止めてリピートしていきます。意味のまとまりがわからなければ一度通しで聞いて話し手が息継ぎをする所にスラッシュを入れておくといいです。

日本語訳でなくシチュエーションを思い浮かべながら行うと効果的です。文法や語彙などの不明瞭な点はここで解消しておくように。

オーバーラップ

音声にピッタリかぶせてスクリプトを読みます。ただタイミングを合わせるだけでなく発音、リズム、強弱など全ての音要素をマネるようにしてみてください。

音読

内容を理解しながら詰まらずに読めるようになるまで繰返します。オーバーラップで練習した発音・リズム・強弱に注意して音声を自分で再現するつもりで。

英語っぽく発声できてるつもりでも録音して確認するとショボかったりします。
録音はクセの把握や発音直しには効果的です。最初自分の声に吐き気するかもですけどすぐ慣れますヨ。

ディクテーション

ディクテーションは時間と労力を要しますが、聞き取り精度は確実にかつ格段にアップします。音の強弱や英語独特のリズムにもしっかりと対応できるようになり、文法チェックや弱点把握にも最適です。

ディクテーションのやり方
  1. 何度も聞いて一字一句書き取る。スペルがわからないところはカタカナ、聞き取れないところは空欄でよい。
  2. 書き取れなかった部分は文法、文構造、または文脈から推測する。
  3. これ以上は無理というところまで書き取ったらスクリプトを見て答え合わせ。大文字・小文字、冠詞、複数形sの抜け、句読点も細かくチェック
  4. 聞き取れなかった理由を分析する。単語(熟語)ミスか、文法知識の抜けか、聞き逃しやすい音(強弱、音声変化(連結や消失))など。
  5. シャドーイングへ

内容はTOEICではありませんがディクテーションの例。自分に読めれば殴り書きでもOKです。

シャドーイング

聞こえてくる音声に1,2語遅れて聞こえた通りマネていきますが、最初はスクリプトを見ながらでも構いません。スクリプトを丸覚えしてしまうくらい音読してからでもいいと思います。

聞こえた英語を前から理解して正しく繰返すのは、正しい文法知識と文構造・文脈理解、詰まらずにスラスラ発声するトレーニングが十分できてないとできません。ディクテーションを先に行うのはこのためです。

リスニングパートはこれでOKです。全問やると結構時間がかかりますが、次の模試を解いてみると聞き取り力の向上が実感できるはずです。リスニングパートはリーディングパートに比べて内容も単語も易しいので大幅なスコアアップが期待できますよ。

公式問題集のやり込み〜リーディング編〜

リーディングでやることは次の3ステップです。

  1. 時間を計って解く:集中力・緊張感を保つ
  2. 音読:英文を前から理解する、単語・慣用表現を覚える
  3. 精読:英文処理のスピードアップ

毎日数問ずつでもいいので上記の手順を確実にこなしてください。

精読の必要性について

英語を前から読んで理解する、単語や熟語を覚えて英語を体に染み込ませるのは繰返しの音読で十分身につきます。しかしリーディングパートを制限時間内に解き終えるためには、その英文処理をさらにスピードアップさせる必要があります。

精読のルール
  • 英文は前から読み、返り読みはしない(2回以上読まない)
  • 飛ばし読みはしない(自分がスラスラ読める速さで読む)

最初は返り読みせずに理解できるスピード(止まらずに読める)から始めてください。自分の能力以上に速く読もうとするとついつい飛ばし読みをしてしまいますし、内容も頭に入りにくいです。

長文読解はスキミング/スキャニングが必要であると一部で言われていますがTOEICには必要ないです。むしろ大事なところを読み落として結局何度も読み返すことになるのでやめましょう。

十分な精読力があってこそ有効となる手段であって、小手先だけのテクニックを取り入れても有効に作用しません。

Part5, 6のスコアアップについて

Part5, 6の語彙問題や設問パターンの見極め力などは模試1冊分の量だけではカバーしきれない部分があります。

Part5の正答率をもっと上げたいという方、問題数をこなしたいというは下記記事が参考になるかと思います。(中級者向けです)

まずは公式問題集1冊目でTOEIC本番に挑んでみる

一気に2~3冊を仕上げてから本番に挑むのもいいですが、モチベーション持続のためにもまずは1冊仕上げて受験してみると効果を実感しやすいかと思います。

申し込んでから本番まで1ヶ月程度というのは学習を持続させやすく、無理な計画も必要なくじっくり取り組める期間です。

公式問題集だけだと不安を感じる方もいるかもしれませんが、このやり方で1冊やり込めば、あれこれ手を出すより確実にスコアは伸びます。

余談:公式問題集だけでTOEICスコアはどこまで伸ばせる?

個人的には「公式問題集だけで900点も突破できるが、徐々に効率(取り組んだ時間に対するスコアの伸び)は落ちていく」のではないかと思います。

私が850→930とスコアアップさせた時も確かにメイン教材は公式問題集でしたが、ヒアリングマラソン 、オンライン英会話、洋書など日常的にTOEIC以外でも英語学習は行っていました。

周りで900点以上のハイスコアを取っている方も、TOEICのスコアアップを最終目標にせず、TOEIC以外にも英語学習をやっている場合が多い気がします。TOEIC用の教材は公式問題集だけでした」が実態かなーという印象です。

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