「海外旅行でお得なクレジットカードを何枚か教えてほしい」「海外旅行のためのカードを新たに発行するべき?」「何枚持っていけば安心できる?」
上記のよくある質問にお答えします。
答えは「必要最低限のスペックを備えたクレジットカードを複数枚持っていく」です。そのカード1枚でどこまでカバーできるのか?どんなサービスが受けられるのか?というポイントを押さえておけばそこまで慎重に選ぶ必要はありません。
その必要最低限のスペック、複数枚持っていくべき理由を掘り下げて見ていきましょう。
本記事の内容
- 海外旅行中に困らないために確認すべきクレジットカードのスペック
- 海外旅行にクレジットカードを何枚準備すれば安心?
- 結論:海外旅行に適したクレジットカードは自分が好きなカード全て
ご参考までに私の海外歴はオーストラリア2年、東南アジア周遊3ヶ月、ヨーロッパ2週間×3回です。本記事では失敗を含めた自身の海外経験をもとにクレジットカード情報をまとめました。
海外旅行にクレジットカードを何枚準備すれば安心?
- 海外旅行中にカード利用をいきなり止められた(対処法後述)
- いつの間にか利用限度額を超えて使用できなくなった
- キャッシングしようとしたら利用申請が必要でできなかった
- 磁気がぶっ壊れて使い物にならなくなった
上記は全て海外旅行中の私が経験したことです。一番上のカード利用停止以外は自分の不注意が原因ですし、オオゴトに発展することはありませんでしたが、毎度直面すると結構焦ります( ´Д`)海外だとなおさらです。
そして複数枚のクレジットカードが使えなくなることもあります。その中で1枚でも機能してくれれば大抵のことは切り抜けられますので、普段の使用頻度にかかわらず手持ちのカードは全て持っていった方がいいです。
ということで「100%安全安心になるわけではないが、枚数が多いほどお金が使えなくなくなるリスクは下がっていく」が答えです。
ただし、枚数に関わらず盗難・紛失には十分注意しましょう。
補足:海外旅行中にクレジットカードが止められた時の対処法
海外旅行中にカードが止まることはよくあることです。自分が海外旅行中に経験したことでもありますし、日本に来た海外の友人は「さっきまで使えてたカードが急にどのATMでも使えなくなった」なんてこともありました。
大抵はカード会社が不正利用を疑ってロックを掛ける不正検知システムによるもの、言わば「カード利用者を守るためのセキュリティ機能」です。
いきなり多額の買い物があったり、短期間に同じ店で複数回の利用があったり、また過去に被害があったお店で利用したりすると、ロックが発動するようです。
解決方法は至ってシンプル。カード会社に連絡し、ロックされたカードの状況確認(カード番号・暗証番号・セキュリティコードが必要)と本人確認が無事に済めばロック解除してもらえます。
お店ですぐカード会社に連絡してその場でロック解除できればいいのですが、何でもそう簡単にはいかないのが海外旅行。
お店が電話を使わせてくれない
→短期旅行のため海外通話申請をしていなかった
→現地SIMも購入しておらず、自分のスマホでも電話不可
→今からSIMを買うにもカードばかり使っていたので現金を持ち合わせていない
→他にクレジットカードを持ち合わせていないのでキャッシングもできない
ありえない話じゃないですよね。
ちなみに私のカードを止められた時は対処法もよくわからず、ロックがかかってからカード会社に連絡するまで2日、連絡後4日ほどでロック解除されました。
この時は現金も十分に所持していましたし、一緒に行動する友達もいたので焦りを隠しつつ笑ってましたが、、、一人旅だったらと思うと怖いですね。
【参考】私が海外旅行に持参しているクレジットカード
カード | 年会費 | 説明 |
---|---|---|
JALカード |
2,160円 | メインカードにしておくことでマイルがすぐに貯まる |
Booking.comカード![]() |
0円 | 三井住友カードのクラシックAカードの海外旅行傷害保険が無料付帯 |
リクルートカード | 0円 | 海外旅行傷害保険が3ヶ月付く(利用付帯) |
ライフカード | 0円 | 学生は無料のまま多くの海外向け特典が受けられる。 |
ヨドバシGPカード+ | 0円 | 海外旅行に使える特典が意外と多い |
楽天カード | 0円 | とりあえず。海外旅行傷害保険が3ヶ月付く(利用付帯) |
海外旅行保険については後述。ほとんどが年会費無料なので作れるものは作っておきましょう。
Booking.comカードは年会費永久無料にも関わらず一通りの海外旅行保険が自動付帯で受けられるのでオススメです。国内含めてよく旅行する方やBooking.comユーザーは間違いなく作るべきです。
海外旅行に最適なクレジットカードはありません。その理由は?
「海外旅行クレカと言えばコレだ!!」みたいな究極の1枚はありません。
「年会費」「国際ブランド」「提携先」「ポイント還元率」「付帯保険」など何を最重要視するかによって、その人にとってお得なカードは違いますよね。
また「換算レート」「決済手数料」は海外旅行に行く頻度、滞在期間、また行き先の物価や想定される利用額によって影響度合いが変わってきます。
全てのスペックを細かく精査すれば、その人に最適な1枚を見つけることはできるかもしれませんが、何百枚も存在するクレジットカードを全部洗い流すのも困難。。。
海外旅行に最低限必要なスペックを確認することができれば、あとは深く悩まずに自分の好きなカードを選べばOKです。
海外旅行中に困らないために確認すべきクレジットカードのスペック
- ショッピング利用可能枠
- キャッシング利用可能枠
- 海外旅行保険(治療費・携行品損害保証・自動付帯or利用付帯)
以上の項目は各カード最低限事項として確認しておきましょう。1枚あたりの利用限度枠が少額でも複数枚持っていれば合算できます。
現地通貨はキャッシングで入手するのがオススメ
ATMで下ろしたり、日本円を両替したりするよりも手数料が安くてお得。キャッシングだと必要な分だけこまめに落とせばいいので安全ですし。
いくら海外でキャッシュレス化が進んでいると言っても、外国人である私たちはまだまだ現金が必要です。
観光客用のお土産店や人気レストラン、ホテルではもちろんクレジット決算が主流なのですが、ローカルのお店では現地のプリペイド式カードや銀行カードしか使えず、現金が必要になることが頻繁にあります。
私はクレジット決済が可能なところは全てクレジットで支払い、常に100ドル程度はキャッシュを持ち歩くようにしています。行き先や滞在期間にもよりますが複数枚のカードを合算して10万~30万程度あればいいかと。
「海外旅行保険最高2000万円!!」←この額はあまり参考になりません
クレジットカードの海外旅行保険には色々な項目があります。最高○千万と記載してあるのは傷害死亡(旅行中のケガが直接の原因で死亡)のことです。
ここを深く考えるなら生命保険で対応した方がいいんじゃないかと個人的には思います。お得なクレカも何も死んじゃったらお終まいだし ( ´Д`)
金額が桁違いに大きいのでカード会社的にはアピールしやすい部分なんでしょうが、傷害死亡に数千万円付いていて他の治療費や携行品損害の保険額はゼロというカードもあるのでよく確認しましょう。
海外旅行保険でチェックすべきは傷害治療費
病気やケガで医療機関にお世話になるときに支払われる治療費用です。補償額は100~300万あたりになるかと思いますが、手術だと100万じゃ足りないかもしれないですね。
大怪我による緊急手術や緊急入院を要する事態になる確率は低いかもしれませんが、気候や食事の変化で体調を崩すことはよくあります。得体の知れない植物や虫に触れて異常に腫れたりとか。
また自動付帯か利用付帯についてもチェックしておいてください。利用付帯は事前に旅費をそのカードで決済しておかないと保険が適用されないので注意です。
大抵は出国の航空券やツアー代金、また出国後の交通費(現地の電車賃やタクシー代)を支払えばOKなので、普段からメインで使っているカードであれば特に気にしなくても大丈夫かなと。
「年会費を支払えば利用付帯から自動付帯にアップグレードできる」ことがありますが、上限額に差がなければ利用付帯のままでいいかと思います。
日本に比べて海外の医療費はかなり高額ですので、この辺は各カード入念に調べておきましょう。アメリカに留学してた友達は帰国1週間前に骨折した足の小指を帰国してから日本で治してました。。。
一番お世話になる確率が高いのが携行品損害保証
海外旅行中の携行品が破損、盗難、紛失したときに支払われる保険です。バッグやスーツケース、カメラなどの持ち物からフライトチケットや旅先で買ったものも含まれます。
補償額は数万円から50万程度と少額ですが、海外旅行保険の中では一番使われる頻度が高いと思われます。
飛行機乗り換え時のロストバゲージや中身の破損は自分の不注意に関係なく起こりうることです。また注意していても日本人はスリやひったくりの標的とされやすいという悲しい事実。
手を滑らせてスマホを落として画面を割ってしまったり、うっかりカメラを池ポチャしてしまったりと、自分の凡ミスでも補償請求すればカバーしてもらえます(例外もあり)。
補償の対象外になるもの、補償が適用されるための条件、品物1点あたりの保証額上限など、細かい点は各カードの規約を確認してください。
海外旅行保険額は複数のクレジットカードで上乗せできる
傷害死亡・後遺障害を除く保険金(治療費、携行品損害、賠償責任、救援者費用など)は、複数枚のカードの上限額を足し合わせることができます。
つまり複数枚のカードを持っていればそれだけ海外旅行保険の内容が手厚くなるということ。
あと、傷害死亡・後遺障害は上限額の上乗せができず、複数枚のカードの中で金額が一番大きいものが上限額として適用されます。(2000万円と3000万円なら3000万円が上限額)
「必ずしも合算できるわけではありません」というのは弊社のカードで上限額を上げましょうというセールストークです。傷害死亡・後遺障害は合算できないので確かに嘘はついてないですが (^ ^;)・・・
結論:海外旅行適したクレジットカードは自分が好きなカード全て
新たに作るのであれば自身の私生活でお得に使えるカードを選べばいいと思います。あとは手元にある各カードのスペックを確認し、必要あらばアップグレードもしくは新しく発行すればいいかと。
私が所持しているカードも特に海外旅行を意識して発行したものでなく、普段の生活で「おっ!!これは作っておこう!!(無料だし)」というノリで作ったものばかりです。
JALカードは2年目以降年会費無料ではありませんが、海外出張が多く、通勤で使う東急のポイント提携があったため作りました。会社負担の航空券と通勤手当だけでマイルが貯まっていくという(^ ^)
お金大事です。
しっかり準備をしてみなさん良き旅を ٩( ‘ω’ )و
【参考】今回ご紹介したカード
カード | 年会費 | 説明 |
---|---|---|
JALカード |
2,160円 | メインカードにしておくことでマイルがすぐに貯まる |
Booking.comカード![]() |
0円 | 三井住友カードのクラシックAカードの海外旅行傷害保険が無料付帯 |
リクルートカード | 0円 | 海外旅行傷害保険が3ヶ月付く(利用付帯) |
ライフカード | 0円 | 学生は無料のまま多くの海外向け特典が受けられる。 |
ヨドバシGPカード+ | 0円 | 海外旅行に使える特典が意外と多い |
楽天カード | 0円 | とりあえず。海外旅行傷害保険が3ヶ月付く(利用付帯) |
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