TOEICリーディングセクションが最後まで解き終わらない方、「もっと時間があれば正当を選べるのに…!」という方向けの記事です。1日5分でも効果の出る読解スピードアップトレーニングを紹介します。
読解スピードの向上は、TOEICのPart7だけでなくリーディング全パートでの回答時間を短縮し、また速く正確な設問読解が求められるリスニングのPart3, 4でもスコアアップを期待できます。
集中的に行えば、短期でも効果が出やすいトレーニングですので、TOEIC以外の英語学習にも是非取り入れてみてください。
TOEICで必要とされる読解スピードとは?
TOEICのリーディングパートを時間内に全て読み解き終わるためには、遅くとも160wpmで読む必要があると言われています。(160 word per minute = 1分間で160語)
160wpmは、スピーキングで言うと、スピーチに適したスピードとされています。遅すぎて退屈することもなく、速すぎて話についていけないということもない心地よいスピードです。緩急はありますが、160wpmはこれくらいの速さです。
聞いた感じ、そんなに速くないですよね?
しかし、この160wpmというのは前から全文をつらつらと1度だけ読んだらというのが前提です。試験本番では特定箇所をゆっくりめに読んだり、消しゴムを使ったりする時間もありますし、75分間自分のMAXスピードで読み続けるのも集中力・持久力の点で無理があります。
そのため実際は、調子の悪い時でも160wpmを出せるように、目標は190~200wpmあたりに設定しておくのがおすすめです。
読解スピードを“意識的”に高める必要性
ネイティブばりに大量に読むなら別ですが、日本で普通に生活していると月に1~2冊洋書を読む程度では精読のスピードは全然上がってくれません。私も過去「ここ最近いっぱい読んでるし、知らないうちに速く読めるようになってたりして♪(理想)」とか期待してたんですが、全然足りてなかったみたいです。
小説に夢中になってページがどんどん進むことはあっても、結局は自分のペースで読んでるだけでした。。。特定ジャンルの語彙はちょっとずつ増えていきますが。
でも「洋書1冊読んで今週中にレポート書け!!」って言われたらもっと速く読むでしょうし、ニンゲン必要に駆られないと居心地良いところでストップしちゃうってことでしょうね。となると、スピードを意識して読むトレーニングを自らで課すしかありません。
読解スピードを改善するのトレーニング【1日5分で効果あり】
短時間でもいいので、5分やるならその5分間だけは必ず集中してやってください。数セットやるだけでその日のうちにスピードは上がります。ただ一時的なものなので継続してラインを上げていきましょう。筋トレみたいな感じ。
1. まずは英文を用意(読解特急シリーズがおすすめ)
返り読みせずに全文を理解するスピードを上げることが目的なので、最初は以下のような素材を選んでもらうのが好ましいです。
- 100~150語くらいの短いもの
- 内容も簡単なもの、とっつきやすいもの
- 単語は8割以上わかるレベルのもの
TOEICのPart7でも新聞のコラムでもなんでも構いませんが、おすすめは特急シリーズの「読解特急2スピード強化編」かと。語数を150前後に揃えてくれていて、トピックや単語もTOEIC向けに構成されています。
2. 用意できたらトレーニング開始
内容を前から語順通りに理解していくつもりで、時間を計ってとにかく速く読みます。途中で追いつけなくなっても最後まで読み通してください。
内容が理解できなかった場合はもう一回最初から読みます。飛ばし読み、部分読み、返り読みは一切禁止です。3回通して読んでも大まかな内容がわからないのであれば素材の内容がまだ速読には難しすぎます。
また、自分のMAXスピードで読み続けるのは疲れますので、疲れてスピードが落ちてきた(これ以上は上がらない)と感じたら一旦ストップしてください。
ポイントは、短時間集中を繰返すことです。毎日1トピックでも、朝昼晩の食事前に5分ずつでも徐々に読解スピードが底上げされていきます。ただし効果が出やすい分、サボったらすぐ落ちるので要注意です。
TOEICのトピックに飽きてきたらこちらもおすすめ
先ほどオススメした特急シリーズですが、読解特急3だけは高地トレーニング用となってまして、語数は2倍、内容もTOEICとは全然違うものです。
ただ扱われている記事が「アメリカのピザ:NY風vsシカゴ風」とか「ブログから得られる利益」とか結構面白いので気分転換や単語のビルドアップにはオススメです。
TOEICって同じようなトピックばっかりで飽きてきません?
簡単な短いトピックで物足りなくなってきたら是非この読解特急3にもトライしてみてください。
読解スピードが上がると英語のインプット量が増えます
読解スピードアップトレーニングのまとめです。
- 速く読むことを意識しないと読解スピードは上がらない
- TOEICには最低160wpmの読解スピードが必要⇒目標は190~200wpmに
- トレーニングの教材は簡単なレベル(単語を8割以上知っているもの)を選ぶ
- 短時間集中して行う。スピードが落ちてきたと感じたら一旦やめる。
精読するスピードが上がると、リスニングで聞き取れるスピードも底上げできるため、日々英語を読んだり・聞いたりするインプットがどんどん増えていきます。
コツコツ継続が大事です ٩( ‘ω’ )و
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