Lod Caveは静寂と興奮が味わえる巨大な洞窟だった

鍾乳洞は国内でなら何ヶ所か有名どころに行ったことはありますが、一切の施工をせずに自然のままで管理されている所に行ったのは初めてです。

Lod CaveはPaiとMae Hong Sonの間に位置するTham Lod公園敷地内の洞窟。※Thamはタイ語で洞窟(= Cave)という意味。
キャンプ場もある大きな公園ですがドライシーズンが終わりかけているせいか、人は少なく閑散とした雰囲気で売店のおばちゃんも暇そう。大して期待もせず行ってみたら。。。

すんごい場所でした。

目次

ガイドさんと竹ボートで行くTham Lod


まずはガイドさんにランタンを準備してもらい竹ボートに乗って足場のあるところまで行きます。

ガイドさんは抜きだと無料で自由に探索できますが、その場合は真っ暗なのでライト必須です。あと一本洞ではなく、2本、3本と道が別れているところもありましたので、特に人が少ない時はガイドさんを付けることをオススメします。この時は自分たちの他に誰もいなかったのでランタンの周り以外は本当に真っ暗でした。この真っ暗な中で移動する光に照らされたところとそれに反射した所だけが見える感じが幻想的です。


狭い所だと石灰岩のボコボコした感じや模様がはっきり見えるし、広い空洞を歩いている時は反射が少なく全体がボヤーっとしています。


ガイドさんのランタンからちょっとでも離れると足元が見えなくなります。


洞窟は大きく3エリアに別れており、エリア間は竹ボートで運んでくれます。ちなみに雨季になると水位が上がって足場が浸かってしまい、3エリア中1エリアしか洞窟内には入れず、残りは洞窟の入り口付近をボートで通過してくれるのみだそうです。

この階段、よく見ると岩の隙間に支持板を挟み込んで固定しています。洞窟内は舗装が一切施されていません。頭上が急に低くなっていたり、大きな岩がごろっと転がっていたりするところには注意喚起のためか、ところどころチェーンを張っていますが、杭を打ち込んだり、切削したりしている所はありません。自然のまま管理しないといけないそう。


暗い上に結構急です。(そのくせビーサン。。。)ここでは手すり掴んでますが、洞窟入り口付近の比較的明るい所はコウモリのフンだらけで手すり掴めません。(いざという時には掴みますけどねもちろん。)


Prehistoric Coffin!!!!と指差さされた先にあった木製の棺桶。おぉ〜!!そんな昔のものがここで発掘されたんや〜!!って何かものすごいおもむろに(雑に?)置かれとるけど。先史時代の棺桶をこんなパラっと置いといていいもんなんでしょか。ガイドさんも次行こ!みたいな感じで割とさらっと流すし、そういう所にタイらしさが出てておもしろい。


というわけで気がついたら結構高いところまで登ってきました。このアンチャーテッド感がたまりませんなぁ。。。


海賊王と最後の秘宝でこういう景色ありましたね。マダガスカルの海で洞窟発見するシーン。


ここからは徒歩で洞窟の外側を通って公園入り口の方に戻ります。100bart追加すると帰りもボートで送ってくれますが、まぁそんなに遠くないので歩いてもいいと思います。

あとがき

静止画では伝わりにくいのと、画質落としてるのとで(そもそも撮影スキルもへっぽこ過ぎるけど)、洞窟内部の写真はあまり載せていませんが、内部の様子は画像検索でも割と出てくるような感じです。

ランタンの灯りで部分的に見える光景や独特の匂い(コウモリのフンかな?)、ひやっとした温度と湿度、物静かなガイドさんが出す緊張感(?)など様々な初体験ができます。またその小さな灯火だけで静かで真っ暗な洞窟をゆっくり進んでいくワクワク感は是非とも経験していただきたいです。

この経験以来、日本でちょっとした鍾乳洞とか入っても、過度なライトアップやコースの整備、仕舞には壁を掘削してコースを開発しているところが目についてしまって興醒めするようになってしまいました。本来は、こういった鍾乳洞などは自然のままで管理し、手を加えることを禁止している国や地域の方が多いようです。

家族連れでも安全に楽しめるようにするには仕方ないことかもしれませんし、私も子供の頃初めて鍾乳洞に入った時はめちゃくちゃ興奮しましたが。

子供の時とは違った大人の興奮を味わうことができました。

Lod Cave情報

料金(1~3人 1グループ)
  • 入場料:無料
  • ボート:300bart(往復は400bart、川沿いに徒歩コースがあります。)
  • ガイドさん:150bart

※入場無料なのでライトを持参して自分たちで探検もできるみたいですが、あくまで自己責任で。

アクセス

車でPaiから1時間、Mae Hong Sonから3時間程度。バイクや車で回っている方はPai-Mae Hong Son間の移動中に立ち寄れると思います。公園内の案内板にはTham Lodと書いてましたが、地図上ではTham Lotになってます。

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