ついにボトル、ロング、えんぴつ、ウルショが程よ~くナーフされて、「なかなか良い調整じゃないですか!(ちと遅いけど)」と言われている今回のアップデート。
明日8月30日(金)10時より、Nintendo Switchソフト『スプラトゥーン3』の更新データVer.9.0.0を配信します。
— 任天堂サポート (@nintendo_cs) August 29, 2024
詳しい更新内容は下記のページをご覧ください。 https://t.co/v6XQzDUcW3 pic.twitter.com/hAK57iAUSQ
さらに今回…
回線不良だらけでもはやゲームにならなかった「Xマッチ」が平穏にプレイできるようになる(かも)とな(=゚ω゚)ノ
主は海外勢(オランダ在住)です
てなわけで、規制されたアロメ鯖はどんなもんかと2か月半ぶりに起動してみたところ…
新シーズンでSからやんの初めてかも。前シーズンは計測ちょこっと済ませたところで面倒になって、Xマッチとともにほぼスプラ引退状態になっておりやした。
てなわけで、Xマッチ参戦はビッグランとグランドファイナルフェスが終わってからになりそうなので、ここ半年くらいでアロメグループで起こってたことを現地目線でレポートするなどしてみようかと存じます。
運営からのコメントには「ランキングに悪影響」とあるが…?
まず、今回の仕様変更の意図については以下のように記載がありました。
日本やその近くの地域にお住まいでありながら、アメリカ大陸やヨーロッパ向けのグループであるグループ・アロメを選択しているプレイヤーは、日本やその近くの地域のプレイヤー総数から見て非常に少ない割合です。しかし、グループ・アロメに参加しているプレイヤーの中では、ランキングに悪影響を及ぼす割合に達しているため、今回の変更を行いました。
Nintendo Switch サポート|スプラトゥーン3 更新データ
このコメントを見る限りでは、変更理由として「日本地域からのプレイヤー数がXマッチのランキングに影響を及ぼす割合に達している」ことを挙げており、日本からアロメに参加すること自体は特に問題ではなさそうです。(問題だったとして、じゃあそういう仕様にしてた運営が悪いよねってことになるだけですが。)
ランキングに影響を及ぼすってのも、まぁ結果を見ればそう見えるけど「いや指摘すんのそこ?」って感じではあります。確かにプレイ中は「日本勢とよくあたるするなぁ」って思うけど、実際にランキングを見てると「もう何か海外勢どんどん減ってるなぁ」って印象の方が強いです。
その先の「なんで日本からの参戦がランキングに悪影響するのか」「なんで日本人が増えて海外勢が減ったか」って肝心なトコは言及してないのがなぁ…ちとゲンナリ。
ラグや通信エラー、マッチング遅延が多発するため
ってハッキリと言って欲しかったすねぇ。相手の回線落ちで勝ったり、負け試合がチャラになったりしてたら、結果的にランキングに悪影響を与える要因になるでしょうな。
現場で問題視されてたのは「正常にXマッチをプレイできないこと」
正直ランキングとか(個人的には)もうどうでもよくて、通信エラーが起こる頻度が3~4試合に1回とかだったのが、2試合に1回、3試合に2回…と何ごともなくプレイできる方が珍しくなってきたってのが一番の問題でした。
通信不良さえ起こらなければアロメ自体には全然うぇるかむやで
通信エラーはスプラの醍醐味みたいなトコもある
物理的に遠く離れた国・地域との通信ではどうしてもデータ送受信の遅延が大きくなります。これは他のオンラインシューティングゲームでも同じなんですが、スプラはこの影響が顕著に出るよねーって話で、もはやこれが醍醐味みたいなトコもある。
データ送受信遅延が具体的に何を起こすかというと…
- マッチング待ち時間が長い、マッチング失敗
- 仕切り直し(試合開始1分以内の回線落ち)
- ひどいラグや同期ズレの多発
- キルログ遅い、死体から弾、瞬間移動
- エリアのカウントが進まない、止まらない
- ホコを進めてもカウント進まない
- ヤグラもカウントも進まない
- アサリのゴールが開かない
- 味方の回線落ち人数不利で敗北
- 相手の回転落ち人数有利で勝利
- 通信エラー(自分の回線落ち)で負け判定
こういうのは誰しもが経験あるはず…!
これがエグい頻度で発生してたのが直近のアロメ鯖でした。日本からの参戦が増えるほどこの現象にぶつかる確率が上がっていくわけでして、マッチング遅いなぁ…から始まってやっとマッチングしたと思ったら無効試合でやり直し、試合開始できたけど何かラグいなぁ…1分経過してからの味方回線落ち…今回は全員揃ってるけど無事に5分間終えれるかなぁ…みたいなのがずっと続く感じ。
日本勢抜きでも一定頻度の通信不良は起こりえます
で、アロメリーグは北米とヨーロッパが対象に含まれるんですが、この時点で物理的な距離がデカいマッチングが生じる可能性があるわけですね。ドイツ・オランダ・ベルギーみたいなヨーロッパの近い距離でマッチングすればいいんですが、アメリカとフランスとブラジル…みたいな組み合わせになる可能性もあったわけです。
ただ、こういうマッチングが起きないような対策も一応ありまして、
- 通信状況が悪い時はマッチングをやり直す:いつかのアップデートで「プレイヤー間の通信状況が良くない場合は一度バラシてマッチングをやり直す(ただし一度だけ)」となったはず。試合が始まる前のマッチングでラグくなりそうってわかってるならそこで阻止しましょうって意図です。
- アクティブ人口がピークになる時間帯にプレイする:プレイ人口が少ない時間帯は、近い地域やパワー帯を集めにくいのはしょうがないよねってことで、それを許容できないなら過疎ってる時間帯に潜るべきでないというプレイヤー個人の対策です。
最初はこれでも随分と通信不良の発生を抑えれてた気がします。そもそもパワー差マッチングを防ぐっていう目的で、ヨーロッパ上位勢がXマッチをやるのは大体18~21時あたりって傾向が初期からありました。
それ以外の時間にやっても、近くの地域の人とマッチングしなくてラグいし、パワー差もヒドいし、良いことないので。
で、要は対象範囲が広くても時差もそれだけデカいので、たとえばニューヨークでの19時はパリだと深夜1時って感じで、さっき言ったようなアメリカとフランスとブラジルみたいな組み合わせのマッチングはさほど起こらないわけです。仮に起こってもマッチングのやり直しがあるので、試合が始まってからの通信不良が発生する確率はさらに低くなります。
じゃあ日本からアロメグループに来たら何が問題なのか
日本人らしきプレイヤーはXマッチ解禁初期からちょいちょいアロメにいました。日本時間の19時あたりはヨーロッパではまだランチタイムとかなので、ピーク時間のズレでそもそもマッチングすることがあまりなかったんですよね。
当時、アロメに来て「この時間なのに全然マッチングしない…! 過疎ゲー!」って言われてましたけど、そりゃ現地時間だと平日の昼なのでな…
なので、現地の18~21時は日本時間の深夜なので、ちゃんとその時間だけXマッチをやればまだ問題なかったわけです。要は「こっちのランチタイム枠でやってるなら、全然アロメに来ても良いよ(=゚ω゚)ノ」って状態でした。
それが、どの曜日のどの時間帯にやってもマッチングするようになると「うざぁ…|д゚)」ってならざるを得ないって話でして、それが直近の夏シーズン(というか春シーズンの終わり頃からそうなってました)
というわけで、これが「正常にXマッチをプレイできない」っていう実態でございました。
なぜか回線落ちの対象は正規の海外勢だった件
日本と欧米圏でマッチングすれば回線状況が悪くなるところまでは、原理として納得できるんですが、回線落ちの対象となるのは決まって現地の海外勢(正規のアロメプレーヤー)という理不尽案件。
最初は「海外だとネットインフラが整ってない国・地域もあるだろうから、8人の中で相対的に回線が弱い人が落ちるのかなー」と推測してたんですが、回線落ちが発生した試合結果を見返していくと、どーもそういう原理ではなさそうで。
ちなみに、画像2枚目の落ちてるクアッドとローラーは初期からよく見るプレーヤーでおそらく西ヨーロッパ勢。バンカラマッチとかでもあたりますが、特にラグかったって印象を持ったことはないです。
日本×欧米とのマッチングで落ちるのは欧米勢の誰かでかつ、しかも自分も含めて誰が落ちるかわからんのが本当に厄介。
これ欧米勢がヤコに行ったら逆の現象(日本勢側が回線落ちになる)が起こるんですかね?ちと謎ですが。
回線不良でだいぶストレスなうえに、自分が回線落ちするリスクもあったってことで、スプラ3はもうXマッチやんなくていいかな~で夏シーズンの初期に計測だけしてストップしました。これで頑張って上位に食込めてる現地勢のメンタルすごいと思います(´・ω・)
合法的にXパワーインフレを起こすことも可能だったり
この謎の現象は、日本勢目線だと自分以外の誰かが回線落ちになるわけで、「負けたらノーカン・勝てばプラス1」の場面が増えてXパワーが落ちにくくなります。さらに今作は3先1セットでパワー増減の最低保証もできたことで、「負け星が付きにくい=パワーが安定的に上がっていく」ことに。
現象としては、いつかのスナイプしてマッチング後に回線を抜いてもらう不正パワー上げと同じなんですが、今回のは通信システムの仕様に問題があって自然と発生してたって感じですかねぇ…
まぁマッチング時間が長かったり、ラグに遭遇しやすかったり、誰かが回線落ちになってバランスの悪いゲームを続けさせられたりすることには変わりないですが。それか、もはや日本地域同士でマッチングしてて本人らはそんなに通信不良はなかったのかもしれないですね。
もはや自分がヤコグループに来てるのかって錯覚するくらいには日本勢と遭遇してたのでありうる。
P2P通信に縛られてイカ研も身動きが取れない
いろいろ問題はありますが、結局すべての元凶はコレなんじゃないかと。
個々の端末間で直接データをやり取りする「P2P(ピアtoピア)」の通信方式である限り、家庭用ネットワークに接続しているランダムユーザーにホストをさせることになるし、通信プログラムを改善してデータ送受信が多少底上げされたところで、個々のデータ通信負荷が高いことに変わりないので安定したプレイ環境には程遠い。
任天堂が専用サーバーを買えばいいだけの話
このP2P縛りだとイカ研ができる対策にも限界があり、ただユーザーからは一括りに「運営がー」って非難されまくってんのは、ちとかわいそうな話であります。
そもそもNintendo Switchは、シューティングゲームに最適化された光回線を引かなくても、Wifiとかテザリングで簡単に友達同士と繋がれるぜ!っていうコンセプトなんで、スプラトゥーンも友達の家とか公園に集まってローカル通信で遊ぼうみたいなのをゴールにしてたのかもしれないですね。
この辺は、次世代スイッチとスプラ4が出る時の任天堂の動きに期待するしかなさそう。
対応してくれたんで、まずはプレイしてみます!
現地勢としてアレコレ思うところはありましたが、通信プログラムの更新とともにアロメ規制対応も入れてくれたので、ひとまずまたXマッチ再開してみようと思います。
ここ数シーズンはXランキングに顔を出してない猛者たちにも、バンカラマッチやサーモンランでは出くわしてたので、ゲーム環境が良くなってればまたXマッチにも参戦するんじゃないでしょうか。
各々でスプラ楽しんでいる様子
グランドフェス会場だけでもおもしろい。バトルBGMもオムニバス感あって最高で19時半から始めて気づいたら朝4時までフルタイム勤務してた🫠#スプラトゥーン3グランドフェス
— Ollie Yamori / やもりの屋根裏基地 (@yamollie_) September 14, 2024
なんだかんだで楽しくて中毒性ありますー(=゚ω゚)ノ