格安SIM業界が盛り上がってますね。最近はテレビCMで宣伝したり、サポート店舗を置いたりして、大手キャリアから格安SIMに乗り換えるハードルは数年前と比べて随分下がりました。
今よりかなり安くなるっていうのは知ってると思うんですが、それでもなんで格安SIMにしないかっていうと「何がなんだかよくわからん状態」だからだと思います。
私は格安SIMにしてから2年経つのですが、最初は「格安SIMって何?安すぎへん?私のってSIMフリー端末?…じゃないか」って感じのド素人で、得体の知れないモノに乗り換えることにかなり躊躇してました。
本記事では、2年前の自分が抱えていた疑問や不安を思い出しつつ、それを解消するつもりで書きます。
目次
私はドコモからLineモバイルに乗り換えて、月額5,000円以上安くなりました。「めんどくさくて〜」っていうのはともかく、「何かよくわからないから変えられない」って人はマジでもったいないです。
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格安SIMが何なのかわからない「普通のSIMとどう違う?」
ほぼ用語の解説になります。結構理解しておくべきことが多くて、なかなか一気に紐づけて説明するのが難しいので、とりあえずざっくり理解してもらえればいいかと。
SIMカードとは?
スマホの中に入ってるこれ、契約者の情報が入ったICチップのことです。固有ID、電話番号、キャリアメールアドレス(ドコモ、au、ソフトバンクの場合)などが記録されてます。
キャリアが管理する固有IDと電話番号を結びつけて、そのキャリアの通信インフラを利用することができます。
例えば大手キャリアの場合
スマホを購入した時点で情報記載済みのSIMカードが入ってます。
手続きの時に「下4桁この3つから選べますけどどうしますか〜?」ってシーンがありますね。で、選んだ番号をその場でSIMカードに記録、そこの通信サービスに登録します。そうすると、その番号がその通信サービスで使えるようになるという流れです。
別のキャリアに変更する場合
キャリアから新しいSIMカードをもらって固有IDと電話番号を結びつけると、そのキャリアの通信インフラ環境を利用することができるようになります。
仕組みとしては上記のように簡単ですが、実際には端末にSIMロック(後述)がかけられてたり、キャリア間の電話番号の転出・転入手続きが必要だったりで、とにかくめんどくさそうな雰囲気を醸し出してくる戦法です。
格安SIMと普通のSIMの違い
どっちも同じです。大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)で端末を購入したときに中に入っているSIMカードに対して、それ以外で入手したものは全て「格安SIM」です。
大手キャリアと比べて格安で契約できるから格安SIM。同じテニスボールでも錦織選手がサインしたら価格が爆上がりする感じで、サイン入りに対してサイン無しが格安テニスボール。
SIMロック・SIMフリーとは?
「SIMロック」とは、他のキャリアで発行されたSIMが使用できないように、端末に制限をかけていることです。
例えばauで購入したスマホには「auのSIMロック」がかかっていて、auで発行したSIMカード以外使えないようになっています。これは端末にかけられた制限なので、たとえ番号を新規変更してもSIMロック解除をしない限りドコモでは使えません。恐ろしいですねぇ(*´-`)
対して、SIMフリースマホとは、いかなるSIMロックもかかっていないスマホです。キャリアから購入しなければ基本は「SIMフリー端末」です。
MVNOとは?
大手3大キャリアのドコモ、au、ソフトバンク以外の通信キャリアは全部MVNOで、MVNOが発行するSIMは全部格安SIMです。
ちなみに「Mobile Virtual Network Operator」の略で日本語で仮想移動体通信事業者と訳すらしいですが、全く覚える必要は無し。本記事では以後「格安SIM(の会社)」と呼ぶことにします。
格安SIMが何で安いのかわからない「落とし穴はない?」
格安SIMは決して「安かろう、悪かろう」ではなく、その安さにはちゃんと理にかなった仕組みがあります。それが下記3点。
- 格安SIMはコスト削減を徹底しているから
- ユーザーが有料サービスを選べるから
- 大手キャリアが高すぎるだけ
格安SIMはコスト削減を徹底しているから
MVNOは大手キャリアに比べて「回線維持費」「広告費」「人件費」にかかるコストを大幅にカットしています。
回線維持費
世の中の通信インフラは「ドコモ」「au」「ソフトバンク」の3つに分けられ、格安SIMはこの3社から回線の一部をレンタルして運営しています。なので格安SIMの中でも「ドコモ回線」「au回線」「ソフトバンク回線」に分けられます。
アンテナや基地局の維持管理はレンタル元の大手キャリアが行うので、格安SIM社はこの維持管理費が不要になります。
広告費
最近はテレビCMもちらほら見かけるようになりましたが、それでもまだ大半の格安SIM社はネット広告を主流としています。テレビやつり革広告に比べるとネット広告はかなり安価です。
人件費
格安SIMの契約はインターネットで完結します。最近はサービス店舗を置くところも出てきましたが、それでも数は少ないです。店舗がなければ人件費やテナント費もかかりません。
ユーザーが有料サービスを選べるから
格安SIMは基本料(データ通信プラン)と通話料以外は全て有料オプションになっています。
大手キャリアだと、端末保証、セキュリティ、データのバックアップなどのサービスは諸々パッケージ化されているのですが、格安SIM社はそれらを切り捨てて月額料金を抑えることが可能です。LCC(格安航空会社)と同じシステムですね。
逆にサービスがあれもこれも必要な人は追加料金がど嵩んでいきますが、それでも大手キャリアのパッケージプランよりは安いかなと。
格安SIM社に対して大手キャリアが高すぎるだけ
ぶっちゃけコレだと思いますね…格安って言っても海外では昔からこれくらいの相場だったし、実は格安じゃなくて老舗キャリアが激高SIMなだけなんすよ。
格安SIMがシェアを上げてきてからそれなりに価格下げてるみたいだし。それまでぼったり祭りやないかっつぅ。。。
格安SIMに乗り換える方法がわからない「難しそう…」
それが意外と簡単で、申込んで2日後にはSIMカードが届いて契約切り替わってました。しかも店舗に足を運ぶ必要も、電話で解約する必要もなく、全部ネットで完結という。
私はドコモからLineモバイルに乗り換えましたが、切り替えの流れは大体同じです。MNP予約番号の発行とかSIMカードの発送で日数消費はありますが、作業時間自体は総計30~40分くらいかと。
番号そのままで格安SIMに乗り換える手順
それでもやっぱりめんどくさくて変えられない
それはすごいわかります…
「実質30~40分の作業で月5000円も節約できるのにぃ!!」って言ってもなかなか腰が上がらない人は結構多いです。ちょっと高級なお寿司が月一で食べられるのにぃ。
でもみんなやっとこさ乗り換えた瞬間、こっち側の人間になって「これ格安SIMにしてないやつアホやん!!」て言い出すようになります笑。
そんな感じで(^。^)