英会話と英文法はどっちが重要ですか?
文法を気にしていると英会話が上達しないというのは本当ですか?
お答えします。
–会話だろうが読解だろうが英語の上達に英文法は絶対必要です。
–そもそも何故そんな質問をするのですか?そんなに文法が嫌いですか?
楽しく勉強したいので、文法の勉強は絶対やりたくありません!!(おこ)
あゝ哀しき英文法。。。
というわけで、本記事では英会話vs英文法の不毛な対決を終わらせるべく、英会話を含む英語学習に英文法が必要な理由を説明します。
また初学者向けにオススメのテキストとその活用方法をご紹介しますので、これから英会話を始められる方、文法の勉強を始める方の参考になれば幸いです。
本記事の内容
- 誤解してはいけない「文法は気にせずとにかく喋れ」
- 英会話に文法が絶対必要な理由3つ
- 英会話と同時に始める文法テキスト2選【初心者向け】
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文法ばかり気にしてると英会話が上達しない?
まずこれから英語の勉強を始める方にこの誤解をときたいのですが、、、
文法の勉強をしすぎて英会話が上達しないなんてことは起こり得ません(断言)。
さてさて、英会話スクールや語学学校では「とにかく声に出して喋ってみて!!」とまず促されます。
これは英文法の勉強を放棄せよという意味ではなくて、下記2点の意図があります。
- 失敗したら恥ずかしいと言う気持ちを払拭しよう。
- 現状のレベルチェック【無意識にどれだけ正しい英語が話せているか】
小学校で言われた「教室は間違える場所」ってやつですね。言語っていくら考えても知ってるか知らないか、正か誤かしかないんで、どんどん間違えて訂正していきましょうと。
ここで注意していただきたいのが「間違えててもいいからとにかく喋る”だけ”」を続けるのはやめてください。
ちゃんと予習復習なりで間違いを訂正していかないと何の成長もなく、ただただ間違った英語を直す気もなく平気で喋り続ける度胸だけが育っていきます。
おそらくですが「間違えてもいいからとにかく喋る」というところだけを切り取って、文法なんて不要と無理矢理持ってきたんじゃないかと・・・人間何かと言い訳してラクしたいと思うもんです。
初めて語学学校に行った時の私もそうでしたが、文法をしっかりと勉強してきた人ほど自分が正しい英語を喋っているかどうかが気になってしまいます。
こういう人に対して先生が「間違ってないからあれこれ考えずに喋りなさい」と指摘するのですが、それを勝手に全員に当てはめちゃダメってことですね。
ってことで文法をしっかり勉強してきた人は文法をあまり気にせず喋る練習もしましょう。が正解です。
英会話に文法が必要な理由3つ
英会話(リスニング、スピーキング)に限らず文法は英語学習の必須事項なのですが、ここでは英会話にフォーカスして説明します。
聞き手側がしんどいから
語学学校や英会話の先生は生徒のモチベーション維持のため多少間違っていても“Great!!”, “Good Job!!”と言ってくれるし、考え込んでいる間も待ってくれます。
その環境では気づきにくいかと思いますが、単語や語順ミスがある自分の英語を先生たちが理解できるのは、こう言いたいのだろうと単語や文法を脳内変換してくれているからです。
言い換えると、間違った英語は聞き手側が予測変換の処理を入れないと理解されない。てことですね。
英語学習者との会話に慣れている先生なら、言いたいことがなんとなく理解できてしまうので、もし間違いを指摘してくれなかったら自分の英語が通じている気になります。
英会話講師は英語学習者が英語を習得できるようにする教育者です。邪険にしたり見捨てたりすることはありません。(生徒もお給与も減りますし笑。)
しかし一般人相手だとそうはいかないです。
誰もが優しいわけじゃないです。
間違った英語は理解してくれません。ため息吐かれます。話しかけてこなくなります。
逆の立場で考えてみてください。アカの他人にカタコト日本語でずっと喋り続けられたら?
単語の羅列でなんとなく言いたいことはわかるし、今は日本語を勉強中なんだなぁとも理解できるでしょうけど、ずっと解読しながら聞くの疲れますよね。
相手の言っている内容が正しく理解できないから
英会話はスピーキングとリスニングの合わせ技です。
自分の話す英語を理解してくれたとして、相手の”正しい英語”を”正しく理解”できますか?
先生の英語が聞き取れなかった場合、まずはジェスチャーを入れつつもう一度ゆっくり言ってくれると思います。その中にわからない単語があれば説明してもらいます。
ゆっくりスピードで単語も全部わかったのに文意がはっきりとわからないのは文法知識がないからです。
人間は何か聞き取る時、音そのもの以外に視覚(身振り、口の動き)や知識(文法、単語)など色々な情報を足し合わせて何と言っているか予測します。
特に対面会話でない時は単語と文法知識に頼る部分が大きくなり、文法知識があれば「こういうことを言っているんだろうな」というところに到達するのが早くなります。
母国語の場合はそれ(適切な文法知識を引き出す)を一瞬でやっているイメージ。
これを言うと「母国語の文法は勉強してないけど喋れる」「ネイティブも文法用語は知らない」と主張されるんですが、それは文法を意識せずとも自然に表現できるまで何万時間も母国語に触れている(読む・聞く・話す・書く)からです。
今から文法を100時間勉強するのと例文丸覚えを数万時間するのとどっちを選びますか?
文法知識があると英会話がずっとラクになるから
全ての英文は文法と単語(慣用表現含む)の組み合わせでできています。文法と単語さえわかれば理解できない英語はありません。
文法と単語を組み合わせれば時間はかかるかもしれませんが何とか英語で伝えることができます。それが正しいかどうか、自然な表現かどうかを英会話のレッスンでチェックしてもらえばいいんです。
単語はわからなければその場で調べれば終わりですが、「こういうことを表現する場合にはどんな文法知識を引っ張ってくればいいんだろう」と文法を逆引きするのは相当大変です。というか答えにたどり着かないと思います。
「文法を気にしすぎているせいで表現力が乏しくなる」とか「考えてたらクイックレスポンスの練習にならない」とかいう話があるようですがそんなことあり得ないです笑。
文法知識が豊富な方が表現の幅が何通りにも広がるし、文法が定着すればするほどレスポンスも速くなります。
慣用句や単語を組み合わせて何百通りのフレーズを丸覚えするより、文法1つ身につけて必要な単語を都度覚えていく方がラクです。(発音やリズムのトレーニング、ボキャビルにはフレーズ丸覚えがいいですけどね)
【文法初心者向け】英会話と同時に始める文法テキスト2冊
おそらくですが文法が苦手な人は中学・高校で配布された分厚い文法書に吐き気がするのではないでしょうか。
確かに最初にあの分量を見せられると「文法不要説」を信じたい気持ちもわからんでもないです。
英会話(スピーキング)と英文法を同時進行で進めることができるテキストを以下紹介します。英会話レッスンの予習復習教材としてどうぞ。
キク英文法
英文法を全く勉強したことがない方向け。
分厚い総合文法書にあるような詳細な解説を省いて、文法の幹となる最小限必要な説明だけが収録されています。
これを以下の手順で何周もループさせると文法の基礎の基礎は定着するはずです。また音読もするのでフレーズの引き出しも増えます。
各セクションの進め方
- まずは例文と解説を読んで理解
- 例文をCDで聞く
- CDの後について1文ずつ音読
- CDを聞かずに音読(好きなだけ)
1周目は英文法の全体像をつかもうとしながら進めてみてください。
解説の内容を覚える必要はなく、読んで何となく納得できれば次に進んでいいです。単語も無理して覚えようとしなくても何周もしてると勝手に覚えます。
繰り返し学習はスピードが大事です。
瞬間英作文
文法レベルに関わらず、皆さんにオススメしたい1冊です。
CDの「日本語→ポーズ(瞬間英作)→英語(答え合わせ)」を繰り返すのみです。
文法も単語も中学レベルですし、丸覚えして日常で使えるフレーズは全く収録されてないので、不毛な勉強に思えるかもしれませんが騙されたと思ってやってみてください。
ポーズ中にささっと英文が口に出して言えるようになるまで何度も何度も続けます。甘え禁止。
この方法で文法を体に定着させてしまえば、あとは単語力を上げた分だけスラスラ英語が口から出てくるようになります。Toeicのリスニング対策にも効果があるので是非お試しあれ。
これを家の中で机に向かってひたすらやってると気が狂いそうになるので、部屋の中をぐるぐる歩きながらとか、ランニング中とかにやるといいです。
まとめ:文法勉強しましょう
英文法は一度習得してしまえば簡単に忘れることもないですし一生使えます。
長い目で見ても文法を習得した方が後々ラクできるので。
今回はそんなところで。
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